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女性医師の声

パートナーに誰を選ぶかももちろん大事ですが、理解ある職場(医局や研究室)を選ぶことも同じくらい重要です。 

O.S.(平19年入局)

 女性医師は、結婚出産というライフイベントの時期に、今後の医師人生をどうするか、ワークライフバランスをどうするかという問題に向き合うことになります。医師業は患者さんが相手ですので続けるからにはそれなりの覚悟と責任が伴います。まだまだサポートの不足している厳しい現状の中、私の経験を記すことで少しでも今後の後輩女性医師へのヒントになればと思います。

 私は現在医師になって12年目。一児の母であり、妻であり、糖尿病専門の医師でもあります。第2内科に入局後は数々の関連病院で、素晴らしい指導医や先輩方に恵まれながら糖尿病内科医として研鑽をつみ、7年目に糖尿病専門医を取得し、大学院で学位を取得しました。

 私もこれまで先輩医師から、女性医師が仕事と育児を両立するのは非常に難しいと言われてきました。医師に限らず、女性が社会に出てキャリアや技能を身に着ける時期は妊娠出産年齢の適齢期と重なるために、働く女性の出産のタイミングは非常に難しいと言われます。私は専門医や学位を取得してから妊娠しましたが、少なくとも専門医取得に必要な研修病院での勤務(3年)、つまり最短でも医師になって6年間は医師業に専念することを後輩女性医師には勧めています。育児をしながら急性期の研修病院にフルタイムで勤務するのは、特に子供が小さいうちはかなりハードルが高いと思われるからです。

 学位取得時には30歳を過ぎていましたので、妊娠を希望し、医局の計らいで比較的落ち着いた関連病院に勤務させていただきました。医局や院長の配慮もあり、何とか妊娠中の医師生活を送ることが出来ました。私は妊娠33週まで常勤医として勤務を続けましたが、悪阻で嘔気に襲われつつ外来をこなしたこと、当直中に心臓マッサージをしたところ切迫早産となり、仕事は今までどおりとはいかないと自覚したこと、切迫早産を抑える薬の服用により動悸の副作用が辛く病院の階段も登れず、教育入院の患者さんを横目にエレベーターに乗らなければならないことは非常に心苦しかったこととして思い出されます。切迫早産をきっかけに妊娠6か月頃には夜間の当直は免除していただき、何とか勤務を続けることが出来ました。何よりも「何かあったらこちらでサポートするから」と研究室主任に温かい言葉をかけていただいたことがとてもありがたかったです。出産予定日が近くなり予定よりも1か月早く退職することになり、代医をお願いした研究室の後輩の先生にも大変迷惑をかけましたが、お互いさまですからと一言添えてあたたかく受け入れていただいたことは本当に感謝しています。

 復帰は家庭と仕事の両立の不安が強かったので、まずは非常勤での勤務を希望しました。現在は、週4日3つの病院の外来勤務を行っております。朝7時には夫を送り出し、8時半までに家事を済ませ、保育園に子供を預けてから出勤し、9時半には外来を始めます。勤務先の病院によって15時~16時半に勤務が終了するので、保育園のお迎えまで時間がある時は、買い物や家事を済ませておきます。泣き叫ぶわが子の姿を見て、乳児をおいて医師として復帰することが正しいことなのか悩んだ時期もありましたが、その子も今では保育園でたくましく育っています。

 産休に入ってからわずか1年の間に多くの新薬が登場していることに初めは戸惑いました。やはりできるだけ医師業は休まずに続けることがベストだと思います。そのためには環境や周囲のサポートが不可欠であり、子供の病気等の不測の事態に柔軟に対応する心の余裕を持つこと、上手に家事の手を抜くこと(便利な家電等)、仕事も育児も完璧にはできないことを受け入れること、サポートしてくれる周囲に常に感謝の念を持つことが大切だと思いました。

 女性医師が結婚出産を希望した際にパートナーに誰を選ぶかももちろん大事ですが、理解ある職場(医局や研究室)を選ぶことも同じくらい重要だと思います。高い志を持ち医師になったからには、家庭も育児も仕事も両立できるような環境(勤務をフレキシブルに対応する等)、助言を与えてくれるメンターとなる先輩がいる環境を選択し、ライフスタイルに合わせて自分の働き方を変化させることが重要だと思います。

 私は夫も子供も大切ですが、医師の仕事も大好きです。現在は、確かに大変なこともありますがこれまで以上に楽しんで仕事を出来ています。長い目で見て諦めないこと、よくばらないこと、完璧を目指さないことを心がけています。皆さんも時には声をあげ、周囲の協力を得ながら、母として妻として医師としての生活を諦めずに手に入れて欲しいと思います。

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